CS2のDPI、感度、eDPIの関係
DPIはマウス本体の感度設定で、感度はゲーム内の設定値です。感度だけを見てもプレイヤー同士を比較できません。ゲーム内感度はDPIと組み合わせて使われるため、好きなプロ選手の設定を参考にするときは、CS2の設定画面に表示される感度だけでなく、DPIも確認しましょう。
CS2では通常時の感度とは別に、「ズーム時の感度倍率」(コンソールではzoom_sensitivity_ratio)を設定できます。AWPなどでスコープをのぞいている間だけ感度が変わる設定で、デフォルトは1です。このガイドで扱うeDPIと360度振り向くのに必要なマウスの移動距離は、スコープをのぞいていないときの感度を示しています。
比較にはeDPI = DPI × ゲーム内感度を使います。DPIが異なる設定同士でも、実質的な感度を比べられる値です。たとえば、ZywOoはDPI 400、感度2、torzsiはDPI 800、感度1です。どちらもeDPIは800です。
CS2のマウス感度をcm単位で比較する方法
感度は、360度回転するのに必要な距離をcmで表すこともできます。これは、ゲーム内でキャラクターを一回転させるためにマウスを動かす距離です。設定値と実際の手の動きを結びつける目安になります。
CS2の計算式は360度振り向きの距離(cm) = 360 / (0.022 × DPI × 感度) × 2.54です。eDPIが800の場合、約52cmです。eDPIが高いほど360度回転に必要な距離は短くなり、低いほど長くなります。eDPIと360度振り向きの距離は、「プロ選手」ページにある「自分の感度に近いプロ選手」ツールで計算できます。
プロ選手のDPI:400と800を使う人数
Casewayのデータは、設定が判明しているトップチームの現役選手143人を対象としています。DPI 400を使う選手は96人、DPI 800は39人です。ほかの値はあまり使われていません。これは特定のデータをまとめたもので、すべてのプレイヤーが従うべきルールではありません。
| DPI | プレイヤー数 |
|---|---|
| 400 | 96 |
| 800 | 39 |
| 900 | 1 |
| 1000 | 1 |
| 1200 | 1 |
| 1600 | 5 |
eDPIの中央値と分布
このデータのeDPIの中央値は800です。中央値は、値を小さい順に並べたときの中央の値であり、全員に推奨される設定という意味ではありません。プレイヤーの半数はeDPIが708~1000の範囲にあります。最小値は480、最大値は2400です。
| eDPIの範囲 | プレイヤー数 |
|---|---|
| 600未満 | 13 |
| 600~799 | 42 |
| 800~999 | 50 |
| 1000~1199 | 19 |
| 1200以上 | 19 |
最も多いのは、eDPIが800~999のプレイヤーです。一方で、このデータにはかなり低い値や高い値も含まれており、プロ選手に共通の感度はありません。分布の出典は、Liquipediaを参考に作成したCasewayのプロ選手設定ページです。
ZywOo、ropz、donkなどの設定
表には、8人のプレイヤーのDPI、ゲーム内感度、eDPIをまとめています。いずれかのプレイヤーと実質的な感度を合わせたい場合は、最後の列を参考にしてください。中央の列にある感度で同じeDPIにするには、隣に記載されたDPIを使う必要があります。
| プレイヤー | DPI | 感度 | eDPI |
|---|---|---|---|
| ZywOo | 400 | 2 | 800 |
| ropz | 400 | 1.77 | 708 |
| apEX | 400 | 1.6 | 640 |
| flameZ | 400 | 3.6 | 1440 |
| mezii | 800 | 0.85 | 680 |
| torzsi | 800 | 1 | 800 |
| xertioN | 400 | 2.2 | 880 |
| donk | 800 | 1.25 | 1000 |
ZywOoとtorzsiの設定を見ると、感度が異なっていても実質的な感度が同じ場合があることがわかります。一方、apEXとflameZはDPIが同じでもeDPIが異なります。1つの項目だけを見ても、設定の全体像は把握できません。
CS2の感度設定:調整を始める方法
設定の基準がまだない場合は、このデータの中央値であるeDPI 800から試す方法があります。調査対象のプロ選手の設定の中央値にあたるためです。ただし、使いやすいかどうかは実際に試して判断してください。よく使われているからといって、自分に合うとは限りません。
eDPI 800に合わせるには、上記の組み合わせを使えます。DPI 400なら感度2、DPI 800なら感度1です。どちらもCS2で同じ実質的な感度になります。各DPIを使うプロ選手の人数だけで、どちらかを選ぶ必要はありません。
- 比較の基準にできるよう、現在のDPIと感度を記録しておきましょう。元の設定に戻すときにも役立ちます。
- 基準にするeDPIを選びます。中央値の800か、設定を試したいプレイヤーの値を使います。
- 対応する感度を設定し、練習マップで試しましょう。照準を合わせたり振り向いたりする操作がしやすいか確認します。
- 使いにくい場合は感度を変え、同じ手順を繰り返してください。比較するときは、できるだけ同じ条件で試しましょう。
数値をそのままコピーするよりも、この方法で確認するほうが、自分の操作に設定が合っているか判断しやすくなります。データの半数が含まれる708~1000の範囲は、比較の目安として使えますが、適切な感度の範囲を定めるものではありません。
手計算を避けたい場合は、「プロ選手」ページの「自分の感度に近いプロ選手」ツールを開いてください。DPIと感度を入力すると、eDPI、360度振り向きの距離、eDPIが近いトップチームの選手が表示されます。
「自分の感度に近いプロ選手」ツールは、使い慣れた設定を確認するときにも便利です。まず自分のeDPIを調べてから、ゲーム内の設定を変えずにプロ選手と比較できます。eDPIが近い場合、実質的な感度は近くなりますが、プレイのレベルが同じという意味ではありません。
DPIを変更しても感度を維持する方法
マウスのDPIを変更しても、CS2で実質的な感度を維持したい場合は、eDPIを同じ値にします。まず現在の設定からeDPIを求め、その値をもとに新しいDPIに合う感度を設定してください。
新しい感度 = 元のeDPI / 新しいDPI。変更後は、新しいDPIと感度を掛けた値が、元のeDPIと一致するか確認してください。維持するのはメニューに表示される感度の数値ではなく、このeDPIです。
マウスのDPIが異なる場合は、プロ選手の感度だけをコピーしないでください。eDPIを換算しなければ、実質的な感度はその選手の設定と異なります。
この方法は、プロ選手の設定を自分のDPIに合わせる場合にも使えます。その選手のeDPIを自分のマウスのDPIで割ってください。2つの設定をそのままコピーしなくても、実質的な感度を維持できます。
別のゲームから設定を引き継ぐ場合は、別途調整が必要です。上記の計算式はCS2内でDPIを変更するときのもので、ゲーム間で感度を換算する式ではありません。CS2で調整する際は、自分のDPI、感度、eDPIを使い、練習マップで結果を確認してください。
CS:GOからは感度をそのまま引き継げます。どちらのゲームも、マウスの移動量1単位あたりの視点の回転量は同じです(m_yaw 0.022)。Valorantから移行する場合は、DPIを変えずに感度を3.18倍にしてください(0.07と0.022の比率です)。ほかのゲームでは、そのゲームのマウス移動量1単位あたりの視点の回転量(yaw)を確認し、感度にyaw / 0.022を掛けます。最後にトレーニングマップで調整しましょう。

よくある質問
CS2のプロ選手はどの感度を使っている?
決まった値はありません。感度はDPIと合わせて考える必要があります。143人のプレイヤーを対象にしたデータでは、eDPIの中央値は800で、半数の値は708~1000の範囲です。たとえば、ZywOoはDPI 400で感度2、torzsiはDPI 800で感度1を使用しており、どちらもeDPIは800です。
400 DPIと800 DPI、どちらがいい?
このデータでは400 DPIが最も多く、96人が使用しています。800 DPIを使うのは39人です。ただし、この人数だけでは、どちらの設定が自分に向いているかはわかりません。ゲーム内感度を調整すれば、どちらのDPIでも同じeDPIにできます。
eDPIとは?
eDPIは、マウスのDPIにゲーム内感度を掛けた値です。異なるDPIと感度の組み合わせを使うプレイヤー同士でも、実質的な感度を比較できます。CS2ではeDPIが800の場合、マウスを約52cm動かすと360度回転します。
donkの感度は?
donkの設定はDPI 800、感度1.25、eDPI 1000です。異なるDPIを使う場合、実質的な感度を合わせるには、eDPI 1000を自分のDPIで割ってください。DPIを考慮せず感度1.25だけをコピーしても、同じ設定になるとは限りません。
















